束の間の眠り続けて横たわる
短きいのち花も知らずに
喘(あえ)ぐ風唸る豪雨の窓辺には
あるじなくしたてるてる坊主
愛し合うふたりに罪があるならば
咎(とが)めは我(われ)に負わせください
悲しみは去りゆく雲の悲しみは
赤ん坊ではなかったですか
泣き尽くし枯らす瞳も紅の花
赤く染めるはただ哀しみを
悲しみは去りゆく雲の悲しみは
あの子のなみだ浮かぶ夕暮れ
夜半(よわ)をゆく風よあの子を掬(すく)い上げ
星の野原へ運んでおくれ
あかつきの山裾の色変わるまで
窓辺の二人音もない部屋
鳥は行(ゆ)くよみがえる朝陽(ひ)を迎え
はてなき涙ほほえみにして
千代鳥の果てなき空の彼方には
憂いもなき世ありますように
ふたりして握る手のひら陽を浴びて
笑われぬよう涙飛ばそう
2008/6/12