まだ夜明けを待ついつもの部屋で
小さな小さな明かりの下で
空になったワインのグラスほら
人差し指で小さく弾いて
その音だけがいつまでたっても
耳の中でなっています
まだ暗いままのいつもの部屋で
ぽつりと黄色い光の下で
ワイングラスを片手にかざせば
赤い光がきらきらと揺れて
その輝きだけが目を閉じても
まぶたの上に光ります
目が熱いのはなぜですか
ぼやけたグラスなぜですか
きらきらひかる指の中
自分の指ではないみたい
不思議な気持ち
ただそれだけ
空のワイングラスを手にとって
手のひらの上に載せてぼんやり
そのまま手を少し前に出して
手の上のグラス眺めていると
その輝き少しずつぼやけて
瞳の中に光ります
目が熱いのはなぜですか
ぼやけたグラスなぜですか
きらきら揺れる指のさき
自分の手から生えているみたい
不思議な気持ち
ただそれだけ
作成時2001/9/17頃