覚えていますか

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覚えていますか

覚えていますか橋のたもとに
こっそり書いた小さな落書き
河の両側に並ぶ桜の花が揺れて
まるで雪みたいに二人の時間を
やさしく包んでくれた帰り道
川原に行こうって脇道にそれて
降りる途中で見つけた小石で
あなたがふいに書いた落書き
今でも覚えているかしら

下校時刻の鐘が遠くに
人気の消えた春の小橋
校舎の屋根も隠れて消えて
瞳にうつった落書きだけが
胸に広がっていく帰り道
僕らはいつまでも一緒だって
書いたとたんに肩に手をかけて
あなたは優しく私を引き寄せる
今でも覚えているかしら

あの頃が懐かしいくらいに
私たちは一緒に歩いてきました
二人が同じ名前になるよりも
もっと沢山の月日が流れて
私達の付けた新しい名前も
いつかあの頃の私たちを越えて
新しい家族の元に向かいます
沢山の思い出を心の中にゆだねて
私たちはまた二人きりになりました
柱の時計がボンボン鳴って
あなたは何も知らずに眠っている

覚えていますか橋のたもとに
こっそり書いた小さな落書き
今でも私はあの頃のこと
よく思い出しては胸のうち
あなたと過ごせた毎日に
感謝の気持ちで一杯です

作成時2003/6/25

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