わたしね、ねえわたし、一人ぼっちになっちゃった。
話し相手がどこにもいなくなってしまいました。
あたりを見渡してももう人影がありません。
ほら、振り向いても誰も見当たらない。
寂しくて心の中震えても、
辛くて助けてと叫んでも、
誰も私のことを知らないの。
嫌だ、そんなのは嫌、
わたしはこのまま暗い箱の中で、
どんなにもがいても外に出られない。
怖い、今が怖い、たまらなく怖い。
胸の中が真っ暗になって、
布団の中で自分の腕を、
必死になって抱きしめるの。
きつくきつく抱きしめるの。
余計に胸が痛くなって、
恐ろしくて恐ろしくて、
どうしていいか分からなくて、
自分の指がちぎれるほど
思い切り噛み付いて
痛い、痛い、痛いよう
悲鳴を上げそうな自分の心
どうにか痛みで誤魔化して
壊れそうな胸のうち
どうにか押し殺している。
だけどね、もうわたし、みんな分かっている。
この先どんなに頑張っても、
今をやり過ごしても、
あしたも、あさっても、その次の日にも
私はいつまでもこのまんま。
今までこうして過ぎてきたように、
今と同じことが幾つも繰り返すの。
生きているあいだずっとずっと繰り返すの。
耐えられないのです、
こんなのはもう嫌なのです。
ごめんなさい。
とても疲れてしまった。
非難しないでください。
わたしは、わたしなりに、
どうにか今を抜け出そうって、
一生懸命にやってきたのです。
必死になって頑張ってきたのです。
でももう駄目。
とっても、とっても疲れてしまった。
みんなみんな、遠くにかすんでいるみたいで、
私にはもう何も分からない。
私はもう何も考えられない。
お願いです、怒らないでください。
わたし、せっかくここまで来たのに、
もう駄目になってしまいました。
前に足を踏み出すちから、
無くなってしまいました。
時計が小さな音で、
時が過ぎるのを告げている。
心が意味もなく震えて、
小さな涙が頬をつたう。
わたしはそのままじっと、
今が消えるのを待っている。
針の音を聞きながら待っている。
作成時2003/4/2