言葉の中だけで私は
穢れなく大空を駆け巡る
言葉の羅列に任せて
羞恥なく大志をいだく
思うように生きられぬほどの
軟弱の精神を忘れて
想うことも述べられぬほどの
情けなき薄弱を忘れて
抽象化された倫理と
独善の大義名分と
他人に勝る自尊心と
大いなる希望
そして生きる喜び
それを現実に求められぬほど
果たして己は醜いものなのか
それとも今は醜いものなのか
怠惰の時が流れて
我が姿も朽ち果て
我が心も濁り去り
それでも実際に叫ぶこともなく
言葉の中だけで私は
穢れなく大空を駆け巡る
たとえどんな卑怯でも
諦め悪く小さな誇りを抱き
歩き続けることを誰が
咎めることが出来るだろう
どんなに草にまみれた路でも
ぬかるんだ泥が続いても
きっとその先には美しいもの
尊敬できる何かがきっと
立派に立っている
そう信じて、歩き続ける者を
誰が咎めることが出来るだろう
己の汗と汚れを知る者ならば
2007/8/25