粉雪舞い散る原っぱは白く
踏み歩く足音も分からない
粉雪さらさら傘をすべって
降りますのは寂しかろう
遠くの屋根が白くかさなり
色彩忘れた辺りいちめん
白粉(おしろい)うすく塗りまして
見上げる雲まで変わるまい
深呼吸するほど清められた
大気をふっと吐き返せば
ほら吐息のゆれる煙さえ
白くふくらむもやのよう
まるで心が軽くなって
綿菓子のようにふくらませる
この原っぱのまわりには
いろんな色彩がありまして
いろんな思い出がありまして
ひとりぼっちの雪の中
真っ白に映し出された
走馬燈(そうまとう)みたいに浮かびゆく
さようなら、生まれ育った小さな家
さようなら、走り回った白い原っぱ
今は、万感の思いを胸にいだき
そして、新しい夢を心に秘め
僕はこの町を後にしよう
粉雪舞い散る原っぱは白く
踏み歩く足音も分からない
でも一歩ずつ踏み出して
今は歩いて生きていく
2007/4/2