仕事に向かう小さな道に
降り積もった雪が町並みを変え
今年の最後を白く飾っているように
雪まみれの危なっかしい自転車が
軌跡を描いて歩くように進んでいった。
来年に向かう大晦日の昼前(ひるまえ)は
慌ただしさを忘れたような静けさで
今年もただ平穏に過ぎようとしている
それだけの幸せを思い返してはっとすれば
白い化粧で色をなくした市街地が
ほこり落とした澄んだ大気に包まれ
嬉しくて精一杯に空気を吸込んだ
遅れそうな時計の針を思い出して
一人雪の中をのろのろ走っていく
作成時2004/12/31
改訂2007/3/17