真夜中のベランダには
かすかな風、春の澄んだ空
町明かりもすっかり消えて
ポツンと照らす街灯揺れる
不思議な光の帯がすっと
うつむき加減の丸い月から
まっすぐ僕を射抜くようで
いつもと違った部屋の中
外ではきっと蒼いそよ風が
草色あふれる大気を連れて
音を忘れた屋根から屋根へ
優しく夜を駆け抜ける
だから早く窓を開けて
一人だけの真夜中の町
月明かりだけの春の中
静かにこころを任せよう
もう何も悩んではいけない
いつまでもこうしてただ
春を感じていればいい
2007/3/19