ずぶぬれの泥にまみれて膝がすり切れても
這いつくばる手の平に血が滲んでも
起きあがる目の前にもはや誰もいなくても
鼓動の震える音がかすかに響くなら
にじむ涙の先に道が続いているなら
立ち止まることなく足を踏み出せ
いつか雨は激しい怒りを収め
恐ろしい稲妻は閃光を失い
嵐の吹きすさぶ黒雲の合間から
穏やかな光が射すだろう
人気のない荒野にも
小鳥たちが歌声を上げ
路傍の草むらにはきっと
小さな花が開くだろう
咬んだ砂を吐いて立ち上がれ
呼吸が止まるまではきっと
歩み続けることでしか
自らを証明できないから
2007/2/16作成