今日も同じこの喫茶店の隅に座って
珈琲の香りに町の街灯を見下ろす
同じ色をしたヘッドライトがいつまでも
途切れもせずに通りを抜けていく
何もない過ぎては消える毎日
せめて小さな言葉を残して
戻ることのない今のあかしに
かけがえのない言葉を残して
ここにいる実感を少しでも
掴み取りたいのだけれど
何度書いてもつたない文章
窓の外の街灯のような
つまらない言葉の羅列
あまりの馬鹿馬鹿しさに
消しゴムがノートの上をはしれば
ほら、沢山の文字が形を崩して
珈琲がゆらゆら揺れている
悲しいかなみんな消えて
ヘッドライトの光だけが
いつまでも途切れない
作成時2002/10/15