町の明かりが流れていきます
ポツリと照らすオレンジ色の街灯も
遠く連なる国道の青白い照明も
家々からもれる小さな小さな窓の明かりも
みんないつの間にやら後ろの方に流されて
今ではもうすっかりにぎやかな彩りに
市街地の高層ビルの輝きや
ちかちかと色の変わるネオン看板の瞬きに
明るくきらきらと飾られながら
次から次へと僕の前を光の帯が
窓の横を通り抜けていきます
毎日こうしていつもの時刻を
帰宅電車の窓ガラスの向こうに
同じ景色をぼんやりと見詰めている
でもきっと消えては忘れていく
思い出すことも無い沢山の町明かり
僕の生きている時間の流れもきっと
こんな風に目の前を通り抜けて
ただそれが見えないものだから
こんな風にまたぼんやり生きている
そんな思いに見詰める町明かり
現れてはまた消えていく
作成時2002/08/28