イーリアス断片

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イーリアス断片(ハムレットより)

コロス(合唱):
ディオニューソスをたたえ、山羊の歌を奏でよ。
木馬はついに城壁を越え
勝利に沸き立つ群衆の狂乱の宴に照らされ
赤々と揺れる炎に
仮面に覆われし血に餓えた狂気を隠せ。

プリアモス:
間もなく時が迫り。

ピュロス:
勝宴が踏みにじられるまで。

コロス(合唱):
豪傑ピュロス
  今や木馬に身を潜め
燃え盛る血潮を
  くろがねの刃に隠す
長き戦さの終焉を
  万感の胸にいだき
幾万の同胞の血を
  見下ろす明松火に映し
もとめるはイリアス
  百万の血

コロス(合唱):
その剣先、赤く鮮血に染まり
鎧も火を受け紅(くれない)のごとし
猛勇ピュロスただ求めん
国王プリアモスの姿を

プリアモス:
我が名を呼ぶ者は誰ぞ
我が国を奪う者は誰ぞ
我が命を狙うものは誰ぞ
剣を振るえば10万の兵士を束ね
鞘をかざせば100万の民衆を養う
四方四万の都を治め
大神の直接の子孫として
あまねくこの国の栄光に預かる
プリアモスを呼ぶ者は誰ぞ

ピュロス:
イーリオスの太陽よ
かつて栄光を納めし王よ
わが同胞の血を奪いし男よ
神々の罰を思い知るがいい
己が兵の剣(つるぎ)が折れ
己が民の汚される様を
まぶた閉じずに見詰めるがいい
このピュロスの剣(つるぎ)に掛かり
我が父アキレウスの無念を
その体に刻みこむがいい
さあ剣(けん)を取れプリアモス
今こそお前の最後の時

(2人剣を抜き闘う)

2002/1-3月

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