花は日を待ち思い続けた
風にかすかな春の気配がともる頃
小鳥たちはさえずりを合わせ
緑のはえる野原を覆いつくし
色とりどりの花びらが日を浴びて
香りはすべてを包み込むだろう
今は荒野の凍てつく寒さに
小さなつぼみをそっと抱(いだ)いて
希望という名のほのうを抱(いだ)いて
花咲く季節を待ち続ける
鳥は羽を折り空を見詰めた
風にかすかな花の気配がともる頃
草たちは野原を覆いつくし
青くぬける大空を羽ばたきながら
たくさんの鳥たちが日を浴びて
風はすべてを駆け抜けるだろう
今は荒野の凍てつく寒さに
小さなつばさをそっと抱(いだ)いて
希望という名の憧れ抱(いだ)いて
舞い上がる季節を待ち続ける
もし願いを聞いてくれるのならば
今はまだその小さな希望を
奪い取って行かないで欲しい
やがていつしか季節か変わり
優しい太陽がすべてを溶かし
冷たい悪夢に別れを告げて
旅立ちの時が来るのだから
やがていつしか季節か変わり
優しい太陽がすべてを溶かし
冷たい憎しみに別れを告げて
笑い会える時が来るのだから
日を待つ花静かに思い続ける
冷たい風に小さな春の気配
遠くに聞こえる小鳥達のさえずり
やがてつぼみも大きく膨らみ
色鮮やかな花が野原一面を
優しく包み込む時が来る
今は何一つないこの大地に
小さな花は震えながら
微かに残る希望の下で
それでも春を待っている
もし願いを聞いてくれるのならば
今はまだその小さな花びらを
奪い取って行かないで欲しい
やがてまた日が昇り
優しい光が差し込めば
また今日も小さな夢を
見続ける事が出来るだろう
2001/9-12月
改訂2007/3/23