まず水はカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分があるとお茶のタンニンと結びついて苦みが強くなるため、ミネラル分の少ない軟水、つまり普通の水道水や国産ミネラルウォーターならちょうど良い。
入れ方のポイントは、心底太った丸底ポットを暖めておいて、そこにまず茶葉を入れたかと思ったら、立ち所に95度のお湯を入れるという遣り方にあるのだが、ただの95度とは訳が違うのだ。沸騰する以前の95度じゃないと酸素濃度が的確じゃないから使い物にならないのだ。ほどよい酸素の含まれた95度が、茶葉に空気の粒となって取り付くと、茶葉達が一斉に上にジャンピングを開始するのだ。それじゃあ、どうやったら95度が分るのかと言えば、小さな泡が大きくなり始めて、水面が丁度激しく波立ち始めたその瞬間だそうで、それで分らなければ、ヤカンの汽笛の音が弱い口笛から、甲高い笛の音に変化するその刹那に、火を止めて、まぶたを閉じる時間も惜しんで、勢いを付けて「だばーっ、どばーっ」とポットの中にお湯を注ぎ込むとあらあら不思議。茶葉が上ったり降りたり回ったり跳ねたりとしばらくの間ポットの中を踊りまくるという愉快な現象が楽しめる。このジャンピング運動を、茶葉達が踊り疲れるまでじっと見つめて、すっかり意気消沈した頃を見計らって抽出するのだそうです。大体3分にも及ぶと言うから、緑茶の要領で入れていた人は、皆時間足らずだったのだという。
ティーバックの場合は、まず95度のお湯を暖めて置いた深めのカップに入れて、そこにするりとパックを滑り込ませるとあら不思議、いったん沈んだパックがいつの間にか水面に顔を出し、しばらくの猶予の後、水底の方に落ちていくという、怪奇現象を堪能した後、パックを引っこ抜いてやれば完成だそうです。実験では大体2分30秒台。ユリアンはこの方法を駆使してティーパックの紅茶でさえ、ミラクルのヤンを唸らせたとかいう噂も残されています。
番組の後、毎日のように紅茶ばかり飲んでいます。番組でやっていた温度95度で入れる方法で、パックの紅茶を入れるのですが、本当に面白いようにいったん浮かび上がってしばらくすると沈んでいく。・・・味もかなり旨くなっているはずですが、・・・二つ並べられないと意外と鈍感だったりもする。
ただし、紅茶はそのまま飲むのではありません。出来上がった紅茶に大さじにして1,2杯ぐらい(好みで量を調節して)の梅酒を入れるのです。家族にいっても、知人に勧めても、ヘンテコ扱いされるのですが、これを飲まないで紅茶が語れるものかい。特に砂糖を入れる方は、ぜひ試してみてください。砂糖より上品な甘さと酸味が紅茶とブレンドされて、快適なティータイムを過ごせること請け合いです。
注意、ただし「さらりとした梅酒」はこの用法には不向きです(薄すぎる)、梅の実入りのチョーヤ梅酒や、自家製の濃い梅酒などをお使いください。また、酒として飲む場合は、紅茶と梅酒を2:1から半分半分ぐらいでお試しください。(冬むけです、相当甘い)[2004.2.1]
2004/8/6